TOEICは本当に必要なのか?の最終結論をまとめます
「TOEICって点数取れても話せないなら意味ないんじゃ?そういう意見があってイマイチ信用してないんだよね…」「いやTOEICってそもそもどんなテストなのか詳しく知らないんだよね。」
こういった疑問にこの記事では答えます。
この記事の信頼度は?
TOEICの情報はTOEIC L&R Test 公式データ・資料|【公式】TOEIC Program|IIBCで公開されているものを使っています。
TOEIC不要論を何度も聞いたことがありますが、この記事を読めばある程度納得できるかと思います。そもそもTOEICってなに?というひとは、この記事の後半に丁寧にまとめているので、そこから読み進めることをおすすめします。
よくある質問①:高得点でも話せない人ってたくさんいますよね?
結論:英会話できる人は間違いなくTOEIC点数も高い
TOEICができる→英会話できる、はたしかに信頼度低いです。そもそもTOEIC L&Rの問題の中に一つもスピーキングがないので、話せるかどうか分からないのが正直なところです。
ただ、英会話できる→TOEICができる、これはかなりの確率で当てはまります。
そもそも英会話(アウトプット)はリスニング→理解→考える→話す、を高速で行うので超高難易度です。つまり、英語基礎力が高くないと自然な会話がほぼ成り立たないので、TOEICレベルの英語を楽に理解できるだけの力が必要です。
話せるならTOEIC800なんて楽勝という方がほとんどです。ここにまずは到達したいですね。
よくある質問②:TOEICって受ける意味なくないですか?
結論:スコアが無いより持ってる方がいいです
TOEICは万能の神ではなくあくまでもモノサシです。それから自分はある程度の英語力がある、と証明するためにも必要です。
海外業務、給料アップ、転職、スキルアップという意味では、TOEICは絶対に点数を取っておくべきだと思います。
もちろん、点数ではなく目の前で海外の人とコミュニケーションを楽に取れて仕事が回る人なら、あえてTOEICを受ける必要はないでしょう。
ただ、TOEICなんて意味ないよ、と言えるのは余裕で860以上取れる人じゃないとあまり説得力はないと思います。
よくある質問③:でもTOEICってイマイチ信頼度低くない?
結論:これ以上の良質なビジネス英語教材はありません
TOEICの産みの親であるETSについてまとめてみます。
ETS(Educational Testing Service)は、1947年に設立され、米国ニュージャージー州プリンストンに拠点を置き、TOEIC ProgramやTOEFL、SAT(全米大学入学共通試験)、GRE(大学院入学共通試験)を含む約200のテストプログラムを開発している世界最大の非営利テスト開発機関です。
TOEIC Programでは、特定の国・地域独自の言い回しや文化的背景への理解がなければ解答できないような問題は出題せず、世界共通語としての英語能力を公平に評価できるよう配慮されています。
公式サイトより引用
教員やビジネス経験が豊富なテスト開発担当のスタッフによって、問題が作成されています。つまり、TOEICテストを学ぶことは公平かつ信頼できるビジネス表現を学ぶことにつながります。日本国内でビジネス英語学習用の入門教材としてこれ以上のものはないと思います。
最終結論
TOEICスコアはそれなりに信頼度高いので無いよりあった方が絶対いい。ビジネス英語力そのものを高めるためのツールとして最大限に活用すべき。
あとはTOEICは試験会場で1回2時間という時間拘束もあり、ためらう人も結構います。
手間をかけずに無料で使えるツールがアルクのTOEICミニ模試です。自分の点数に応じて効果的な学習方法も紹介しているので参考にしてみてください。
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1分でTOEICテストについてざっくり知ろう
TOEICというテストを知るために以下の4点だけおさえればひとまずOKでしょう。
①TOEIC Programは、世界約160カ国で年間約700万人が受験
日本では年間で240万人、約3500企業で導入されています。英語力があることを証明するスコアとしては日本最高峰と言っていいと思います。
②TOEICはリスニング・リーディングを120分で測る試験
大多数の人がTOEICと言ったらTOEIC L&Rのことです。リスニングとリーディングを測るテストなので、英会話力は問われていません。
ちなみに、スピーキング・ライティング力を測るTOEIC S&Wもあり、こちらは80分です。
③受講生の平均スコアは570-590点
TOEICを受けた(英語そのものに関心がある)人の平均点、あくまで目安です。
むしろ、TOEICをそもそも受けたことがない人も含めれば、日本全体の平均点はもっと低いかも、というのが僕の見解です。おそらくTOEIC400点前後が一般的ではないかと思っています。
④各部門で求められているスコアは基本600点以上
TOEICの2013年英語実態調査にはレベル別の評価と企業が期待するスコアがあります。
英語でのコミュニケーションにおいて、単語など並べて英語で簡単に会話できるレベルが600と言われています。英語で業務をするのであれば730(Bレベル)はほしいところです。
ちなみに800でも意外とネイティブの英会話が聞き取れないという人が多かったりします。僕も800取れたときに感じたのは「リスニングやリーディングはなんとなくできるけど、まだまだスムーズには言いたいこと言えないな…」という感想でした。
自信を持って英語ができるレベルは860以上だと個人的に思います。
ちなみに最新の実態調査の資料2019年度版はこちらからダウンロードできます。気になる方はぜひチェックしてみてください。
【TOEICスコア別】レベル感とできること
TOEICスコア別にコミュニケーションにおいてできることもまとめておきます。
TOEIC300-500レベル
単語を並べてであればコミュニケーション可能。ただ、リスニングが障壁になるので会話そのものがほぼ成り立たない。
TOEIC600レベル
コミュニケーションに足りる英語力の入り口。スピードや表現はかなり限られているものの、実のあるコミュニケーションが取れ始める。単独で海外旅行に行ってもそれほど不自由はしない。ただ、込み入った話になると置いていかれがち。
TOEIC700〜800レベル
英会話がかなりでき、英語のできる人で通る。読みも英字新聞などがかなりのスピードで読めるようになる。留学が可能。企業が従業員に求める英語力の上限。このレベルでもリスニングがまだ苦手な人も多い。
仕事で海外駐在を数年経験したビジネスマンにこのレベルの人が多い。ネイティブ・スピーカーにこまかな部分を助けてもらえば仕事でも生活でも支障が少ないので、自発的、積極的な努力をしないと十数年海外にいてもこのレベルにとどまることが多い。
TOEIC860〜900レベル
英語で仕事、生活の会話全て流暢にこなせる。英語圏で暮らしても障害ほとんど無し。英語を話すことで疲れない。
ネイティブ・スピーカーがスピードを落とさずに対等に話しかけてくるようになる。新聞・雑誌・ペーパーバックを寝転がって楽しんで読める。英文を書くと構文的にはほぼ正確だが、冠詞、前置詞の間違いやネイティブからみると不自然な文体が混じる。
海外テレビや映画の字幕なしの理解度は40%-70%。日本人としてここまで到達すると改めて難しさを感じる人が多い。
もちろんコミュニケーションは言葉だけじゃないので、気持ちや身振り手振りだけでも通じる可能性はあります。言語はあくまでも1つのツール、使えるほど便利という認識でいるのがちょうどいいと思います。
各スコアにたどり着くために必要な時間は?
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こういった疑問に答えるべく、英語力を伸ばすために本当に必要な時間をまとめていきます。さらに具体的に英語力を伸ばすために必要な教材や学習方法も解説しています。
【TOEICスコア別】英語学習のはじめかた
英語を学ぶならTOEICを受けておくべきと断言できます。TOEICに縛られるというより、TOEICを自分の英語力を伸ばすための教材として使い倒すくらいでいいと思います。
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以上、最後までお読みいただきありがとうございました。