福岡のお土産【明太子】の種類や選ぶポイントを紹介
福岡の名産物と言えば明太子。お土産としても有名でたくさんの人が買って帰ります。
でも、いざ明太子を選ぼうとするとメーカーが多すぎてどこを選べばいいか分からない問題が起こります。
博多駅のお土産コーナーに行くと色んな種類の明太子があるし、食べてみるまで何がどう違うか正直わかりません…(地元民もぶっちゃけ区別ついてません笑)
この記事では、そんな明太子を選び方をまとめていきます。
ポイントは主に3つあります。
結論をまとめると…
- 希望の辛さをまず決める
- 用途に合わせて形を決める
- 試食できるなら自分の舌で味を確かめる
各メーカーそれぞれにこだわり、製法の違い、辛さの違いはあるけど、まずは辛さと形。
で、できるなら最後に試食して美味しいと思えるか?で選べばOKです。
じゃあ具体的に選び方を見ていきましょう。
辛さで選ぶ|明太子メーカー別特徴早見表
大まかに明太子メーカー9社の特徴早見表を作ってみました。
基本的にはどんなメーカーも間違いなく美味しいので、その点はご安心ください。
選ぶポイント
・スタンダードな辛さなら中辛を選ぶ
・食べやすさ重視ならマイルド
・迷ったら有名なメーカーから選ぶ
3社くらい試してみて、直感的に美味しいと感じたものを買うのをおすすめします。時間がない方はとりあえず中辛を選んでおけば間違いなし。
あとは、本当に迷ったら有名どころのふくや、やまや、かねふくの中から選ぶのもあり。
形で選ぶ|明太子は「一本物」「切れ子」「バラ子」の3種類
明太子は形によって大まかに3種類に分けられています。
「目的」によってどれを選ぶべきかが決まってくるので、自分が何用で買うかによって選ぶ種類が変わってきます。
一本物
一本物について
・用途…贈答品、贈り物として
・メリット…形・見た目が綺麗
スケトウダラのたら子がキレイに原型のまま保たれており、形の崩れていない明太子のことを一本物と言います。
写真などでもよく見かける明太子で主に贈り物として人気です。
味は他の明太子と変わらず、見た目重視で選ばれています。
切子、切れ子
切れ子について
・用途…自宅用、身近な人への贈り物として
・メリット…量が多い、味は一本物と変わらない
一本物の製造の過程で切れてしまったり皮が取れてしまったもの。いわばアウトレット品のようなものです。
一本物を切り分けたような形状になっていて、スーパーなどで売られているものの多くがこの切れ子です。味は一本物とほぼ変わらず、自宅用とか仲のいい知り合いに振る舞いたいときに選んでおけば間違いないですね。
バラ子、くずれっ子
バラ子、くずれっ子について
・用途…自宅用、食材調理用
・メリットー…料理の材料として使いやすい、最安値で買える
完全に形が崩れてしまった明太子をかき集めたもの。
ほとんどは調理用として使われますが、スーパーでも見かけるので自宅用として安く買いたいなら選ぶべき。見た目に全くこだわらない人向け。
結論
一本物にこだわらなければ、基本的には安くてお得な「切れ子」を買うべし。
大前提として覚えておきたいのは形が崩れても味に大きな差はないこと。もちろん見た目の影響はあるかもしれないけど、基本は全て厳重に管理されていて新鮮なのでその点は心配無用です。
明太子メーカー別の特徴・違いまとめ
じゃあ実際に明太子を製造しているメーカー別の特徴とか違いについてまとめていきます。各メーカーのこだわりを知って、明太子選びにぜひ役立ててみてください。
かばた(辛口)
点と丸のかば田、辛子明太子というCMでおなじみのかば田。
創業大正10年、本社は福岡県北九州市八幡西区にある福岡の会社です。
会社の前身が漬物店だったこともあり、その独自の漬物を作る製造技術をノウハウに明太子作りに漬物貯蔵製法を活かしています。なので会社と違うこだわりは「昆布漬け」で、昆布から取れる旨味が明太子に染み渡っています。
とにかく濃厚な味とピリピリとした辛さを味わいたい人にはオススメ。昆布漬けは旨味が凝縮されており、他の明太子と比べてハマる人も多いです。
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まつ本(辛口)
<特徴>
▶︎日本酒と唐辛子を使った漬け込み
▶︎辛口仕立てと子供や女性も食べやすい中辛仕立ての2種類ある
▶︎塩分量が低く無着色のたらこを使用し健康で体に優しい
<公式ホームページ>
福岡市博多区に会社をかまえるまつ本は昭和30年創業のかなり伝統ある会社。漬け込みのためだけに選んだ日本酒”祝えびす”を使用し、唐辛子も数種類の味をブレンドしてその日使う分だけを毎回調合しています。
『伝承極味』ブランドの明太子は、北海道近海で取れたたらこの成熟子のみを厳選して使用しており、数量限定での販売となります。健康的で辛口の種類が選べる明太子を探している人にオススメ。
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ひろしょう(中辛)
<特徴>
▶︎北海道産の質の高いたらこのみを使用
▶︎塩漬け、”手返し”という手作業で仕上げたたらこのうち最もいい10%だけを使用
▶︎清酒と独自のブレンド唐辛子で味付け
<公式ホームページ>
原材料へのこだわりが非常に強い明太子。キムタクもお取り寄せしているらしく、高級感がかなり強いです。博多天ぷらたかおなど飲食店での販売も行われており、特に地元福岡ではイオンショッピングモールなどの飲食店街に出店。地元の人にも身近な明太子ブランドになっています。国産の本当に質の高い明太子を食べてみたい人にオススメ。
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福さ屋(中辛)
<特徴>
▶︎魚肉(イワシ)を使用した魚醤で漬け込むことで出るコクのよさ
▶︎ほどよく辛くて美味しい明太子づくりにこだわり香辛調味液の中で三昼夜熟成
▶︎知名度が高く種類も多いので贈り物として喜ばれる
<公式ホームページ>
地元福岡ではCMでかなりおなじみの明太子屋さん。”贈り物には福さ屋の辛子明太子”というフレーズが地元福岡ではお馴染み。魚醤で漬け込むことでコクが生まれ旨味のある味わいになっています。甘すぎず、辛すぎず、ちょうどいい万人受けする味。もし明太子選びに迷ったら、とりあえず買っておけば間違いない明太子です。
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博多あごおとし(中辛)
<特徴>
▶︎新鮮なまま急冷され工場に運ばれることで生まれるプチプチとした新鮮な食感
▶︎「あごが落ちるほど美味い」という名の博多あごおとしブランドを確立
▶︎食べやすさとピリリとした辛さで大人から子供まで楽しめる味
<公式ホームページ>
主要ブランドの「博多あごおとし」は、博多駅や福岡空港などあらゆるお土産屋で多く見かけるとても人気。あごおとしは”あごが落ちるほど美味い”という意味で名付けられていて、ぜひ試食してその美味しさを知ってほしい。
まるきた水産の辛子明太子と美味しい魚を販売する博多まるきた水産・魚匠庵のサイトでは博多あごおとしの明太子の他、シャケなどの魚類を詰め合わせたお中元などの贈り物も取り扱っています。
ネット通販で購入するなら【大阪ざこば市】 博多明太子 あごおとし S 450g←こちらの卸しが安くておすすめ。食べやすくてプチプチとした食感を楽しみたい人はぜひ。
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やまや(中辛)
<特徴>
▶︎ゆず、昆布、酒、唐辛子をブレンドした「匠のたれ」の中で1週間熟成
▶︎先辛という後に引かない辛さとゆずのほのかな香りで食べやすさ抜群
▶︎明太子はオホーツク海、ベーリング海、北米沿岸の新鮮な卵を使用
<公式ホームページ>
地元福岡でも名前の知れたとても有名なメーカー。”九州のワクワクするような美味しいものを作ること”をコンセプトにやまや 博多の幸 うまだしややまや 博多 もつ鍋 あごだし醤油味なども製造している。
ここの明太子は他のメーカーにはない“柚子”を使用しており、明太子が持つ辛さだけじゃなく香りも楽しめます。普通の明太子とは違った味わいでさっぱり感を楽しんでみたい人にオススメ。
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かねふく(マイルド)
<特徴>
▶︎卵の調達、塩漬け、明太子への加工まで一貫して自社で管理
▶︎明太子のつぶつぶ感を決める「粒立ち工程(塩漬け)」を自らの目と手で行うこだわり
▶︎食べやすい味とメディアで明太子レシピをたくさん紹介
<公式ホームページ>
誰もが食べやすいマイルドな味付けが魅力のかねふく。他の会社に比べても明太子へ情熱は一段上。例えば、明太子へのこだわりと情熱を見てもらうために設立しためんたいパークを運営しており、めんたいミュージアム・直売店・工場・フードコーナーが一体になった施設を運営している。(茨城県、兵庫県、愛知県の3拠点にあり)
福岡だけじゃなく関東でも精力的にアピールしていて、明太もつ鍋で有名なふく竹 本店 (なべどころふくたけ)築地市場や博多ラーメンの味を築地で楽しめる生粋博多らぁめん ふくちゃん 築地総本店などを運営。
明太子の美味しさを全国に伝えています。とにかく食べやすく万人受けする明太子なので迷ってる人はまずコレ。
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まるいち(マイルド)
<特徴>
▶︎専用釜を使って96時間じっくり漬け込み
▶︎明太子専用の工場で厳格な品質管理と徹底した品質検査
▶︎辛さと塩分を控えた子供からお年寄りまで楽しめるマイルドな味
<公式ホームページ>
紹介してきた明太子メーカーの中でも、最も食べやすく辛くない味つけが特徴。小さな子供でも気軽に食べられるので、逆に辛口で楽しみたい人にはちょっと物足りないかもしれない。明太子は食べてみたいけど、小さなお子さんがいたり辛いのが苦手な方にオススメ。
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ふくや(辛さ選べる)
<特徴>
▶︎明太子を日本で初めて製造・販売した歴史と信頼のある会社
▶︎漬け込みに酢や酒を一切使わず、素材と唐辛子のみのシンプルな味付けで素材の旨味を最大限に引き出している
▶︎辛さが3段階(マイルド、中辛、どっから)で選べる
<公式ホームページ>
博多中洲の明太子を日本に初めて広めた会社。地元博多との繋がりが非常に強く、福岡の有名な博多どんたくや博多祇園山笠に積極的に参加し地域貢献をしています。基本的には福岡地方での販売がほとんどで、県外には唯一東京に2店舗(別記事参考)のみ営業。お土産としてよく選ばれています。
ふくやの一番のおすすめは焼き明太子。とにかく至高の絶品。その美味しさはふくやの焼き明太子と白いご飯で作る福岡地元民の最高の朝食という記事にまとめたのでぜひ見てほしい。そして焼き明太子の虜になってほしい(願望)
また、tubu tube(ツブチューブ)というチューブ式の明太子も販売していて、色んな味があって選ぶだけでも楽しいです。博多の明太子といえばこれ!っていうヤツを買いたい人にオススメ。
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迷ったときの地元民おすすめ明太子
9社の違いや特徴をそれぞれ書いてきたけど、結局どれを選べばいいか分からないって人も多いはず。
そこで地元民なりにおすすめの明太子メーカーを3社厳選してみた。
◆ピリ辛好きにおすすめ
→かば田 (昆布漬けで旨味が凝縮されしっかりとした味つけとピリ辛がたまらない)
◆食べやすさを重視したい
→かねふくの辛子明太子(辛さを抑えたマイルドさで子供でもパクリといける)
◆ウマければそれでよし
→《公式》味の明太子ふくや(迷いは不要、福岡の明太子がとにかく食べたいなら!)
もちろん、ご自身で足を運んで味見するのがベスト。ただ、おすすめした明太子はまず間違いないので、ご自宅用として福岡に行かなくてもネットなどでぜひ注文&リピートしてみてほしい。
贈り物にしたいなら地元の老舗”島本”がおすすめ
博多に来たら出会える主な明太子9社を紹介したけど、特に贈り物として地元民だけが知っている老舗に”辛子明太の島本“っていう明太子屋があります。
明太子の素材の味にとことんこだわっていて、とにかく贈り物・ギフトにおすすめの明太子。
僕も実際に買ってみて島本の明太子の良さを体感しているので本当にみなさんに伝えたい。別記事でも島本の明太子の魅力を紹介しているので、贈り物用の明太子を探している人はぜひ検討してみてほしい。
公式サイトでチェック
以上、最後までお読み頂きありがとうございました。
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◆試食レポート
┣ 通常の「25倍」の辛さ日本一辛いふくやの”ホットエンペラー”で窒息しかけた
┣ 昆布漬けの新鮮つぶつぶかば田の辛子明太子”雷”」
┗ 白ごはんと相性抜群な絶品「ふくやの焼き明太子」が美味すぎた