言葉のライフハック
ライフハック(Life hack)というとカッコイイ言葉を使ってる感じだけど、個人でも様々な生活に役立つ裏技というか方法があったりする。
同じことをするのでも考え方ややり方によって全く結果が違ってくる。それは常に感じていてるし、発想の転換一つで全く世界の見え方が変わってくると思う。
で、僕自身も「ポジティブ変換」ってかなり大事だなぁと思っていたので今日はそのことについて書いていく。
その方法は自分ではなく友人が教えてくれた。今でもかなり役に立ってるし、めちゃくちゃ感謝している。
もともと僕自身は悩みがちでネガティブな考えがぐるぐると回って1周するようなタイプだった。特に学生の頃は、勉強、恋愛、進路とか色んなことに悩んでふさぎ込んだりしてしまう感じ。(←暗黒の時代的な)
悩むことに酔っている、と言った方が正しいのかもしれない。
常に何かしらの不満を抱えているというかモヤモヤ感が拭えない。他の人たちが楽しそうにしていると、なんであんなに悩みがなさそうなんだろうと勝手に自分の思考回路の中に相手をはめ込んでしまっていた。
そんな自分が少しずつ変わっていったわけだけど、じゃあ一体何が変わるポイントだったのかと振り返ると友人から聞いた一言がきっかけだった。
明るくてポジティブな人の思考回路
僕の友人に毎日笑顔で明るくて堂々としている人がいた。
常に輝いてるっていうか、こっちが気持ち良くなるくらい明るい人ってみんなの周りにもいない?まさにそんな感じの人。
その人と同じ日々を過ごしているのに僕はたまにネガティブになる。むしろそういうことの方が多かったりする。
逆になんで彼は前向きでポジティブでいられるんだろう?
毎回、いいことが起こっているのだろうか。彼なりのライフハックというものがあるのだろうか。
不思議でたまらなかった。だから直接聞いてみた、何が彼をそうさせているのかを。
「なんでいつもそんなに明るくしていられるの?」
友人はこう言った。
「別に明るくなろうとしてなってるわけじゃないんだ。ただ感謝してるだけ。」
「ん?感謝?何に?」
「全部に対してありがとうで返す。これだけだよ。」
友人はどんなことが起こっても、最初に必ず「ありがとう」と言ってから思考を始めるようにしているとのこと。
最初がポジティブであれば、そのあとに繋がる言葉は嫌でもポジティブになってしまう。
逆に「でもさ」とか「だって」というネガティブなワードであれば、それに引きずられてネガティブな思考になってしまう。
思考を始めるときの最初のたった一言で思考回路が変わるんだよ。
最初にかける魔法みたいなもんだと教えてくれた。
相手からどんなことを言われても、一旦は「ありがとう」で切り返す。
自分の思考を必ずポジティブラインより上にまずは持っていく。すると、不思議とあとは勝手に前向きに思考になってしまうという。
毎日のちょっとした出来事でも彼と僕の出来事の受け止め方が全く違っていたことに気づいた。
僕は何も考えず正面から受け止める。
彼はまず「ありがとう」と言ってから受け止める。
実際にこの方法をやってみると本当にたくさんのメリットを含んでいた。
ありがとうからポジティブが始まるメリット
前向きにポジティブな変換ができる「ありがとう」という言葉に、僕は大きく2つのメリットがあると思っている。
無敵のポジティブ感
始めのうちは前向きな思考にちょっと苦戦した。なにより、「ありがとう」のあとの言葉がなかなか続かないからだ。
そこで僕が日頃やっている練習のようなものを紹介しておく。それは、日常のあらゆるネガティブコメントをできる限りポジティブに置き換えるというもの。
相当ネガティブコメントが付くとなかなか返せないかもしれないけど、自分の頭でどうにかしてポジティブな言葉をひねり出してやろうって力はつくと思う。
こちらの記事からありがたくネガティブなコメントを頂戴させて頂きました。
ここからは、僕なりのポジティブ返しをやってみる。
「長くて読む気にならないわ」
ありがとう、途中まで読んでくれたんだね。この記事で満足してちゃいけないってメッセージくれたんですね。今度は最後まで読んでもらえるように頑張ろ!
「どこが面白いのか全然わからない。文章が稚拙」
ありがとう、稚拙でもすこしでも読んでくれたってことは何かの縁だよ。一生の出会いに感謝。
「カネの亡者め。カネばっかり追いかけて人生面白いか。負け組だよな」
ありがとう、お金は大事だよ。だっていい生活をするためにはお金が必要だ。あっ、この言葉で僕がお金を稼ぐ理由を改めて考えるいい機会かもしれない。気づかせてくれてありがとう。
ここで大切なのは多少の無理やり感が出てもいいということ。
大雑把でもいいのでとにかくポジティブに置き換えてしまう。
ネガティブなコメントを真正面から受け止められる忍耐力もつくし、それをポジティブに置き換えるための思考力もつく。
むしろ、ネガティブなコメントが自分のポジティブ思考への材料とさえ思えてくる。
でも、これで全く動じないかというとやっぱり落ち込むと思う(笑)
誰だってヒドいこと言われたら立ち直れない。
だけど、「ありがとう」という言葉から始められるかどうかで思考の流れが全然違ってくる。楽になれる。
謙虚さが身につく
会社に入ってもこのありがとう返しは有効に使えた。
あらゆる受け答えを「ありがとう」に変えるだけで不思議と謙虚さが出てくる。
「この仕事、やっといて」
「ここ全然まとまってないし何が言いたいか分からない」
「一体、何時間かければ終わるの?」
こんな罵声が飛び交う職場とか絶対に嫌だけど、我慢して心の中でありがとうを繰り返してみる。
不思議と自分が出来ていないことがスッと受け入れられる。
あとはなぜそうなったかをしっかり分析して同じミスを二度としないようにするだけ。
すべての嫌な発言が自分を謙虚に成長させる言葉に換えられる。
これだけで仕事に限らずあらゆることに対する姿勢が全然違ってくる。
ただ、それなりの「行動」ももちろん必要になってくる。
ポジティブに変換して、謙虚になってまた1から始める。
自分が出来ているところと出来ていないところを把握して謙虚に学び続ける。
「うるせーなぁ」でその日の飲み屋で愚痴を吐き出せば、それはすっきりするだろうけど根本的な解決にはならないと思う。
謙虚で居続けられる「ありがとう」ってほんと偉大。
終わりに
「人間万事塞翁が馬」
人間万事塞翁が馬の解説
全く同じことが起きたのに見方を変えるだけで全く違った視点になる。
何も無理やりポジティブシンキングになる必要はない。
そんな無理しても結局は上手くいかない。僕も何度もそれは経験した。
どうすればよかったのか?めちゃくちゃ単純だった。シンプルに思考を始める前「ありがとう」って一言自分の頭の中で言うだけ。
それだけで不思議とポジティブな変換しかできないようになる。人の脳って本当に不思議だと思う。
いつも過ごしている毎日にちょっとした感謝を加えるだけでほんのすこしでも前向きになれる。
「ありがとう」のライフハックって最強やない?ってお話でした。