はじめに ー梅雨の鎌倉ー
6月の雨が降る中であじさいで有名な鎌倉のお寺周辺を観光した。
鎌倉は江ノ電で気軽に行ける場所だし、それぞれの駅に魅力的なお寺やグルメ、雑貨屋などが集まっている。湘南の海も近く、夏にはたくさんの海水浴客たちで埋め尽くされる。僕が思う鎌倉は夏のイメージが強かった。
でも、実は6月の梅雨時に鎌倉を“あじさい”が埋め尽くすことを雑誌で知って行ってみたくなった。これがあじさい寺観光の最初のきっかけ。
本来であれば降り注ぐ雨は観光にとって最大の敵だ。でも、梅雨時期の鎌倉はそれを感じさせないほど鮮やかなあじさいに満たされる。夏が迫る前の梅雨時期はそんな鎌倉の6月を楽しまないのは勿体無いと今では思う。
今回は僕が梅雨時期の鎌倉を旅した中でおすすめのお寺やグルメを紹介していく。
鎌倉 梅雨時の観光に絶好のあじさい寺
まずは訪れたお寺や神社を紹介していく。特に隠れた名所を訪れたわけではなく、どちらかというと有名どころばかり。ただ、鎌倉の紫陽花を存分に楽しみたいのであれば必ず行っておきたい場所だ。
建長寺
日本最古の禅寺として有名な建長寺。
最初に入った時のイメージはとにかく広い。ここをグルグルと散策するだけでもそれなりに時間に余裕をもって訪れたい。座禅会にも参加できるので、心を清めたいとき、心機一転したい場合は参加してみるのもいいだろう。週末の金、土曜日の午後5時からやっているようなので観光の予定に組み込みたい場合は時間に注意しておこう。
建長寺の見どころはこの天狗「建長寺半僧坊大権現」
建長寺の鎮守で大小様々な天狗の目つきは鋭くこちらをにらみつけてくる。見た目は非常に怖いが火除・厄除けのご利益があるのでご安心を。
相模湾見晴台までくれば建長寺を下に見ながら相模湾を見渡すことができる。ただし、ここまで上がってくるのにかなりの急階段を登っていかないといけないのでそれなりの覚悟が必要だ。
観光以外ではハイキングコースとしても建長寺は有名だ。もし近くに住んでいたら天気のいい日にハイキングするのも面白そうだ。
鎌倉アルプス(天園ハイキングコース)|山ガールのための山歩きガイド|山ガールネット 山とアウトドアファッションを愛する女子のための情報サイト
これは山ガール向けのサイトだが、コースの紹介がかなり詳しく載っている。注意すべきポイントや細かい配慮が素晴らしい。ハイキングをするのであれば参考にしておこう。
長安寺
建長寺と同じく境内の中はかなり広い。立派な庭園や池があり季節によってその表情を変えるという。中には眺望散策路という紫陽花をみるための道があり、僕が行ったときは1時間待ちだった。ピークの時はそれくらいの待ち時間を覚悟しておいた方がいい。それだけ待つ価値があるほど色鮮やかなあじさい達が待っている。
紫陽花の見どころとしてはここが個人的には一番だと思う。コース自体が坂道なのが良くて、斜面から全体に広がる紫陽花はかなり綺麗だ。鎌倉あじさい寺を巡るのであれば個人的には絶対に押さえておいてほしい。
それから、境内にはお食事処”海光庵“があるのでお腹が空いたらここでお腹を満たせる。ちなみにこの海光庵のすぐ目の前が見晴台になっていて鎌倉の街並みと相模湾を一望することができる。
もちろん、紫陽花ばかりが見どころではなく観音堂には本尊の十一面観世音菩薩が祀られていてこちらも存在感は抜群。あじさいを拝む前に金箔で輝く菩薩を拝んでおきたい。
明院寺
僕が行った中で2番目に好きなのがこの明月院。
大きな道の左右に彩られる紫陽花から”あじさい寺”と言われてよく紹介されている。
- 明月院 ▶︎Googleマップ
- 拝観時間 9:00〜16:00(6月のみ8:30〜17:00)
- 拝観料 300円
- 駐車場 なし
- アクセス JR北鎌倉駅から徒歩10分くらい
鎌倉であじさいといえばここはかなり有名で見物客もかなり多い。雨の日だったので道行く人と傘が当たらないようにするのに少し気を使った。ゆるやかな坂なので、長谷寺ほど歩くのは苦にならない。気分はあじさいの迷路に迷い込んだ感じだ。
道は時に狭いが、それを忘れさせてくれるほどの紫陽花に囲まれる。
僕が行った時期は少し早めだったのかもしれない。それでも充分に綺麗だった。ピーク時には色とりどりの紫陽花が咲き乱れるようなのでもう一度リベンジで行きたい場所だ。
佐助稲荷神社と銭洗弁財天宇賀福神社
せっかく旅に来たのだから少しだけでいいのでご利益も受けておきたい。
こちらも有名スポットだけど、出世と恋愛にご利益のある神社として有名な佐助稲荷神社へ。
- 佐助稲荷神社 ▶︎Googleマップ
- 拝観時間 日中
- 拝観料 無料
- 駐車場なし
- アクセス JR鎌倉駅から徒歩20分くらい
いくつもの赤い鳥居と旗を見れば何かお祭りでも行われているのかと疑ってしまうほどの光景。道端には狐の置き物がずらっと並んでいて不思議な雰囲気の神社。出世のためにもしっかりとお参りしておく。
それからこの近くにある銭洗水を求めて銭洗弁財天へも迷わず足を運んでおこう。
- 銭洗弁財天宇賀福神社 ▶︎Googleマップ
- 拝観時間 8:00〜17:00
- 拝観料 無料(ザルの貸し出しあり)
- 駐車場あり
- アクセス 佐助稲荷神社近く
お金は天下の回り物と言われるように巡り巡ってくるものだ。ここでは、いつも僕たちの生活の基盤となっているお金を洗うための銭洗水が湧き出ている。特に乾かすための道具などないため、お札を洗う時は丁寧に破れないように慎重に。
ハンカチなど多めに持っておくと重宝する。鎌倉に来たら一度は体験しておきたい。
あじさい寺の観光で食べたい美味しいグルメ
鎌倉のお寺や神社をまわるとよくわかるが、それなりに歩く覚悟は必要だ。そうなるとお腹が必然的に空いてくる。綺麗な紫陽花を見つつ美味しい食事を楽しむことも忘れずに。ここでは僕が行った美味しかったお店をいくつか紹介していく。
和彩 八倉
鎌倉の鶴岡八幡宮に向かう小町通りのお土産屋の並びにある。本来であれば「生しらす丼」を食すべきだが、店内に入った時の揚げ物の香りにやられて野菜天丼を注文。結果としては美味しくて満足。ただ、ごはんの量はちょっと少なめだったかな。
何を食べるか迷ったらここに行けばとりあえずは文句無しだと思う。
麻心
個人的には一番お気に入りのお店。
開店前に行ったがすでに行列。すぐ目の前が海のため、夏は暑い日差しがカンカンに照りつけるので日傘の準備を。メニューは”麻心御膳”を注文。
マクロビの健康志向な食事がメインで期間限定でしらす丼なんかも出している。個人的にはフライドポテトが美味しかった(写真上にちょっと見えてる)
立地も抜群で窓の向こうには海が見える。カジュアルで生活感が溢れる店内。鎌倉の海と風を感じられるずっと居たくなるようなお店だ。
笹の葉
鎌倉には健康志向の料理が多い。ここ笹の葉も健康食の懐石料理をメインに提供している。僕自身もマクロビオティックという言葉を知ったのは鎌倉のこういうお店に来てからだった。健康が一番、というのは健康であるときにはなかなか気がつかない。普段の食生活から身体にいいものを食べることを教えてくれたお店。
お店は路地裏にあるのでなかなか見つけづらいかもしれない。
▶︎食べログ 笹の葉
くずきり みのわ
銭洗弁財天の近くにある甘味処。昔から営んでいる雰囲気のあるお店。初挑戦ということでくずきりを注文。食べ慣れていない不思議な味だけどクセになる感じがいい。
ただ、くずきり自体は冷たいので梅雨時に食べるとなるとちょっと冷んやりし過ぎてしまう。真夏の暑い日に頂く方がより美味しいかもしれない。鎌倉らしさを味わいたいなら立ち寄っておきたい。
行きたかったけど行けなかった気になるお店
一度の観光ですべてのお店をまわることは不可能だ。ただ、調べれば調べるほど良さそうなお店がたくさんある。次の観光の時には立ち寄ってみたいと思う場所をピックアップしておく。
イワタコーヒー
▶︎食べログ
鎌倉駅のすぐ近くにある行列のお店。みんなのお目当てはもちろんホットケーキ。その重厚さには本当に驚く。でも本当に驚くのは行列の待ち時間。約3時間って他の鎌倉観光が全然できんやん!ってことでまだ行けていない。
去来庵
▶︎食べログ
ここのビーフシチューは食べてみたい!意外にもカレーが多い鎌倉。営業はお昼11時〜15時まで。セットだと3000円くらいの結構いいお値段がする。
無心庵
▶︎食べログ
この甘味処、立地がめちゃくちゃ面白い。江ノ電の線路の目の前に入り口がある。注意しておかないと本当に電車に引かれるので安全確認は確実に。僕は行けてないので江ノ電の車内からお店を確認しておいた。
鎌倉腸詰屋
▶︎食べログ
通るたびに行きたいと思うんだけどまだ入れていないお店。ドイツ仕込みのソーセージとハムの専門店。友人がドイツビールを真昼間から陽気に楽しんでいたので自分も次こそは昼間の酔いを鎌倉で楽しみたいと思っている。
終わりに ー鎌倉の魅力ー
今は福岡に戻ってきて鎌倉に行く機会もほとんど無くなってしまった。風情のあるお寺や神社、海に近くざわついていない落ち着いた雰囲気。6月の梅雨時期というのは雨ばかりでなかなか出かけるのも億劫になってしまっていたけど、鎌倉ならアジサイと美味しい食事を楽しむことができる。
季節によって色んな楽しみ方があるのが鎌倉の魅力だと思っている。また機会があれば行きたいなぁ。
もちろん鎌倉といえば大仏も有名。でもそれ以上に雨の日のあじさい寺も魅力では負けてない。6月の梅雨前の観光先の候補として是非おすすめしておく。
ということで、盛り沢山で紹介しちゃいました。以上、最後までお読みいただきありがとうございました!