念願の一口馬主になって6年以上が経ちました
趣味の一つとして昔から馬が走る姿が好きで、血統の奥深さ、騎手の戦い、馬の成長、競馬の奥底を知れば知るほどに競馬の魅力にのめり込んでました。
競馬雑誌で一口馬主という欄を見かけて「いつか一口馬主になりたい」という思いは強くなっていました。
2015年にクラブへ入会し、ついに念願の一口馬主になりました。
当歳馬(1歳馬)を購入して、去年の夏にデビュー戦を迎えました。自分の馬が必死になって調教とかゲート試験を頑張ってきて、少しずつ成長してレースに出走する。一口馬主になって、また改めて競馬の奥深さみたいなものを知りました。
馬好きとしては、何とも言えない高揚感で胸が熱くなったのを今でも覚えている。
という真面目な話はこのくらいにして…笑
やっぱりみんなが気になるのが収支だと思います。
今回は僕のこれまでの経験を踏まえて、一口馬主の収支について余すところなく紹介していきます。
- 単純に一口馬主って儲かるのか
- どのくらいお金がかかるのか
- ぶっちゃけ儲かるのか
一口馬主ってどのくらいの費用がかかるの?
サラブレッドは1頭につき1000万円〜1億円以上が相場です。これじゃ一般市民はいつまで経っても馬主になれません…
そこで1頭の馬を共同で持つのが一口馬主です。正確には馬主ではないので1口会員とも言われます。
一口馬主は、馬に関わる収支を分割で受けることになります。例えば、一口馬主にかかる費用は以下の通り。
一口馬主にかかる費用
・馬代
・エサ代、厩舎代
・保険料(ケガや病気などで走れなくなった場合)
・クラブへの会費
加えて、デビューした馬がレースで1着になると賞金が入ります。
この賞金も口数に応じて分配されます。ここが一口馬主の収益になるわけです。
今回は僕が入会しているシルクホースクラブさん(以下、シルク)を例に紹介していきます。
シルクは1頭の口数が500口になっており、少額の資金で一口買うことができる初心者におすすめのクラブ。各クラブの情報とか比較をしてみたい方はこちらのサイトをどうぞ。
代表馬はアーモンドアイ、ブラストワンピース、サリオス、インディチャンプ、シルクフォーチュン、シルクジャスティスなど…昔は「シルク」という冠名が主流でしたが、最近はその傾向はなくなりました。さらに2019年あたりからかなり有名な馬たちが出てくるようになりました。
まずはシルクで馬主になってから2年間の収支をざっくりと紹介します。
2015年、僕が出資した馬はウィッシュノート(デイトユアドリームの14)とカリンバ(アフリカンピアノの14)でした。
ウィッシュノート(デイトユアドリームの14)は1500万円/500口で1口30,000円
カリンバ(アフリカンピアノの14)は1400万円/500口で1口28,000円
入会金も合わせてこんな感じになりました。
毎月の支払いの中でクラブの会費は一定額の¥3,240。この金額は何頭持っていても変わることはありません。
ちなみに、一口の出資が完了して初めてクラブ入会となる。何かしらの馬に出資しないと入会にならないので注意です。
ここから毎月1頭あたりの馬のご飯代とか寝る場所代などの維持出資金、保険出資金を支払います。
そこから毎月、請求書類が送られてきます。これは一例として2016年6月の維持費を抜き出しています
これはまだ入厩していない牧場にいるときの費用。おおよそ40万円くらいで、これを1/500口で割ると維持費は大体1口あたり約800円になる。
これが入厩する(レース前の調整期間)になると1頭あたり毎月60万円〜80万円で、一口あたり毎月約1,000円になる。
思ったよりも一口馬主って安く楽しめるんだな、と思うかもしれません。(僕は思いました。)
次にレースに出走して入賞した場合、本賞金に特別手当などが加算され賞金合計が決まります。
賞金がそのまんまもらえるわけじゃなく、▲源泉徴収票、▲進上金、▲クラブ手数料、▲消費税が差し引かれます。
金額はすごいことなってますが、これを500口で割るので分配金も安くなりますね。
この月は2,228円が銀行口座に振り込まれました。(+収支です^^)
出走しただけでも奨励金があり、牝馬限定戦なら特別出走手当も賞金になります。着外でも1/500口ならざっとこのぐらいの賞金額ですね。
あとは2口以上持っている場合は、2/500、3/500となり維持費と分配金が2倍、3倍と増えていきます。
これまでの各クラブ馬の収益などをデータで詳しく見たい方は一口馬主DB :: 一口クラブ馬の総合情報がおすすめです。
ぶっちゃけ一口馬主は儲かるのか?
結論からいうと「プラス収支は相当ラッキーじゃないと無理」ですね。
私の出資馬を元にどのくらい回収できたかを見ていきましょう。
引退した愛馬の収支データ
その後、無事に2頭とも引退となったのでデータをかき集めてみました。
カリンバとウィッシュノートの2頭ですね。
カリンバ…9戦2勝
ウィッシュノート…21戦1勝(中央終了後に地方競馬へ、現役中)
シルクホースクラブ | 一口価格 | 総維持費 | 総収益 | 一口価格 回収率 |
総費用 回収率 |
2歳1月 | 2歳2月 | 2歳3月 | 2歳4月 | 2歳5月 | 2歳6月 | 2歳7月 | 2歳8月 | 2歳9月 | 2歳10月 | 2歳11月 | 2歳12月 | 3歳1月 | 3歳2月 | 3歳3月 | 3歳4月 | 3歳5月 | 3歳6月 | 3歳7月 | 3歳8月 | 3歳9月 | 3歳10月 | 3歳11月 | 3歳12月 | 4歳1月 | 4歳2月 | 4歳3月 | |
カリンバ
(引退)
|
28,000
|
25,424
|
58,556
|
209.1%
|
109.6%
|
維持費 | 1,105 | 851 | 1,130 | 1,507 | 952 | 957 | 948 | 1,765 | 937 | 829 | 1,970 | 1,105 | 876 | 865 | 842 | 1,069 | 1,176 | 1,422 | 1,411 | 634 | 1,614 | 1,265 | 194 | 0 | |||
収益 | 13,400 | 1,447 | 0 | 64 | 0 | 0 | 2,070 | 1,668 | 0 | 1,672 | 0 | 494 | 0 | 31 | 1,721 | 1,800 | 0 | 3,329 | 31 | 30 | 10,893 | 783 | 6,600 | 12,523 | |||||||||
ウィッシュノート
(引退)
|
30,000
|
31,280
|
45,347
|
151.2%
|
74.0%
|
維持費 | 1,726 | 943 | 744 | 1,085 | 1,230 | 1,562 | 1,014 | 686 | 989 | 1,454 | 1,336 | 1,726 | 1,542 | 890 | 832 | 1,374 | 1,794 | 1,089 | 841 | 1,119 | 1,426 | 798 | 1,986 | 978 | 732 | 1374 | 10 |
収益 | 1,956 | 0 | 1,173 | 1,892 | 4,677 | 7,591 | 755 | 0 | 1,812 | 1,548 | 1 | 1,956 | 865 | 0 | 3,102 | 774 | 774 | 60 | 121 | 1,583 | 60 | 4 | 1,394 | 60 | 0 | 815 | 12,374 |
横スクロールすると、デビューからかかった金額がすべて見れます。ただし、クラブ月会費(¥3,240-)は含まれていません。
この2頭は回収率はかなり上々でした。一口馬主をやってみて思うのは、収支はそんなに気にならないこと。
そんなことより、この馬あの時の走り良かったなぁという思い出に浸る方が圧倒的にお金なんかより覚えてます。
データをもとに「儲かるか?」という視点から一口馬主を分析
儲かるため!金じゃ金!という方も中にはいるはず。
ということで「儲かるか?」という視点から一口馬主を、かなーり真面目に分析してみたいと思います。
例えば、シルクホースクラブの自分の馬で仮にクラシックへの登竜門であるG3レース「共同通信杯」を勝ったとする。配当シミュレーターをもとに計算するとこんな感じになった。
1着の賞金は約3,700万円で、色々と控除された差し引き金額を口数で割ります。そうすると1口あたりの分配金額は約50,000円となりました。
会費3,240円と維持費約1,000円を1年間払うとして、維持費でも約50,000円程度かかります。
つまり、1頭だけで1年間の維持費を取り戻しプラス収益にしたいのであれば、毎年重賞を勝つような馬を持つ必要があります。
それだけの天才的な相馬眼があれば話は別だけど、現実はかなり厳しい。
本当に厳しいかを客観的にデータ分析してみるべく、現4歳馬(2013年産)のデータをシルク所属のクラブ馬(2013年産)一覧 :: 一口馬主DBの数値もとにグラフ化してみた。
全63頭のうち勝ち上がった馬は全体の49%で約半数。
2頭に1頭は4歳まで現役で活躍していることが分かります。このうち、3勝以上している活躍馬は全体の11%しかいません。
0勝のまま勝ち上がれなかった馬は全体の48%。1勝の壁がどれだけ厚いものか分かるかと思います。
グラフには載せてませんが、11頭のうちオープンクラスまで上がれているのはわずかに4頭、重賞勝利馬は2頭、G1勝利馬は0頭。
次に一口出資金に見る回収率を見てみます。
グラフが複雑なので先に結論から。高額な馬に出資したからと言って回収率が保証されるわけではないってことが言いたいことです。
回収率100%以上は全63頭のうち11頭、出資馬金額を見てみると1頭の平均額は2,430万円で1口あたり4.86万円になります。
ちなみに、この回収率にクラブ会費(毎月3,300円)は含まれていません。含むと、さらに回収できている馬は少なくなります。
会費も含めて毎年1回は重賞を勝つ、という視点から考えればかなり厳しいことが分かってきます。
一口馬主の理想と現実として知っておきたいこと
今度は僕が実際に一口馬主を経験してみて感じたことを意見としてまとめてみます。
一口馬主は長期的な趣味
まず初めに一口馬主は長期的な視点から考える必要があります。
単純に1歳で買った馬が5歳で引退するまでには5年もの歳月が必要になります。
馬も生き物なので、たくさん走ればそれだけ疲れてしまう。長い目でじっくりと馬の成長を待つくらいの余裕がないと楽しめません。
ましてや利益を追い求めるだけで一口馬主をやろうと思うと、その道のりはかなり厳しい。
僕も初めのウキウキワクワクな一口馬主としての感情から2年が経ち、より現実的な目線から一口馬主ライフを眺められるようになってきました。
もし一口馬主で儲けることを第一に考えたいなら知っておくべきこと
2年間で学んだことだけど、もし本当に一口馬主で収益を上げようと考えているのであれば、
- 参加するクラブを絞って1頭あたりの口数を増やす
- 同じクラブで多頭数を持つ
こういった方法しかないんじゃないかと思います。
どんなクラブであっても会費は必ず一定額かかるので、会費における1頭あたりの収益を最大化させるためには大口で馬を持つか多頭数持つという戦略が必要です。
例えば、サンデーサラブレッドクラブ・社台サラブレッドクラブなどがそれに当たります。この2つのクラブは1頭を40口で割ります。
シルクホースクラブの500口と比べると1頭あたりの維持費も賞金も10倍以上です。
このまま、G3の「共同通信杯」を勝利した場合の持っている口数による分配金をシミュレーターで見てみます。
左がサンデーサラブレッドクラブで1/40口で持った場合、右がシルクホースクラブで1/500口で持った場合です。
1回の収益金額はこれだけ違ってきます。
ここでポイントはどちらのクラブも会費は同じ¥3,240。ここは10倍じゃないんです。
つまり、この年間会費分を稼ぐためには1頭の分配金が高くないとモトが取れません。
なので、分配金を上げるためには1頭あたりの口数を多くして分配金を上げるか、1つのクラブで多頭数持つかになってきます。
ただ、シルクホースクラブでも1頭に最大で10口までは出資可能なので、1/50口まで口数を増やすことは可能です。
口数が多くなるほど1発当たったときの収益幅も当然デカい。
競馬好きならご存知かもしれないが、サンデーサラブレッドクラブで募集されたジェンティルドンナは回収率5077%, 一口あたりの分配金はなんと4,000万円を超えている・・・(本当に家が建てられてしまう)
じゃあ、あとは本当に走りそうなスゴい馬に一点でぶち込んじゃえばいいのでは?と思うかもしれません。
そこまで気付くと次の問題にぶち当たります。
本当に欲しい馬なんて簡単に手に入るもんじゃない
本当に欲しい馬を手にいれるために必要になのが「お金」です。
気に入った馬に出資したくても、出資には優先枠と抽選枠があります。この仕組みを理解しておく必要がある。
優先枠は過去3年間の出資実績をもとに決定されます。簡単に言えば、これまで3年間でたくさん出資してくれた人から優先的に一口を割り振りますよ、ということです。
つまり、キレッキレの相馬眼、現地での視察、血統などを加味して目ぼしい馬を絞り込めたとしても、クラブへの実績が全くゼロであれば希望の馬に出資できる可能性は残念ながらかなり低くなります。
この出資実績が鬼門で、いわゆる人気馬に確実に出資するためには過去出資実績で200万〜900万以上(!)は必要になります。
詳しい内容をまとめているブログ(シルク抽選結果およびボーダーライン発表! – アラクレ魂厩舎、いざダービーへ!)もあるので気になる方は参考にしてみてほしい。
だから本当に走りそうな馬へ確実に1口以上出資するためには、何百万円という資金をつぎ込むかラッキーで抽選枠を引くかです。
ちなみに2015年産駒の抽選で人気だった馬の抽選枠200口に1000口〜2000口以上の応募がありました。そして、その馬は必ずしも走るとは限りません。
同じように一口馬主として夢を追いかけたい人がたくさんいるし、クラブもより多くの人に馬主ライフを楽しんでほしいのが本音だと思う。
いろんな背景があるので、自分の思うがままに出資するためには時間とお金と運が相当必要になってくる。
走らない、怪我、勝ち上がれないというリスクとも向き合う
一口馬主を単なる投資として考えた場合、これほど元本保証なしのハイリスクハイリターンな金融商品はないです。
だって、カタログや歩いてる動画を何回見てもその馬に走る気があるかどうかは未知だし、実際に出走できても怪我や病気になる可能性は必ずあります。
あらゆる要素をもとにすれば「絶対走る」なんて保証はありません…
まして、高額な馬だからと言って必ず走るわけじゃないです。
全く勝ち上がることもなく競馬界から消えてしまうとすれば多額の資金をつぎ込むリスクは大きい。
ただ、リスクが高い分、リターンも相当に大きくなります。1頭で回収率1000%以上いくこともあるのが一口馬主の世界です。
別記事でさらに一口馬主で馬を持った場合のシミュレーションをしてみた。良ければこちらも参考にしてみてほしい。
馬好きとして得たものは収益なんかじゃなく、馬主としての喜び
とはいえ、現実にトコトン向き合って納得した上で、自分の出資した馬が出走した時の喜びは本当に格別。
損をした、得をしたなんて正直どうでもいいんです。
自分の馬が強い勝ち方をしてくれれば、なおさら期待で胸が一杯になります。
たぶん、30歳40歳と年を重ねていくとお金である程度のモノは頑張れば買えるようになる。でも、モノは結局モノでしかないし見栄とか優越感に浸るためのモノでしか無いわけで…
行き着く先は「感情」になると思います。
感動とか、喜びとか、興奮とか、そういった体験を求める方にお金を使っていくようになると感じてます。
今回、初出資となった2頭のうちカリンバは強い勝ち方をしてくれました。
カリンバはものすごく体が小さく、サラブレッドの平均体重が460kgなんですが、カリンバはなんと400kg前後。それでも持ち味の瞬発力を活かして活躍してくれました。
出資の理由は血統と馬の顔が好きだったからという理由なんだけど、実際に走る姿を生で見る興奮と感動は何にも代えがたいです。(マジで感動します)
ほかにも、実際に週1程度で近況メールも送られてきます。
こちらはウィッシュノートの近況メールを抜粋してみました。
愛馬がどんな状態で、どんな性格で、何をしているのか。
こうやって日々受け取るメールに一喜一憂したり、実際に出走の日に競馬場に出向いたり一口馬主を通じて自分の馬が成長していく姿が見えるって馬好きにとっては嬉しすぎる。
一口馬主、楽しいよ!
クラブとの付き合い方と一口馬主で何を得たいのか明確に
一口馬主をする以上、お金と時間がかかります。
一口馬主を辞める人のほとんどは、お金の問題が一番の理由です。
逆に続けられている人は「1回でも大きく回収できた一口馬を持てた」人が圧倒的に多いと感じてます。
今後、続けていくかどうかはお財布や収支、自分の感情と相談していくことになるけど長期的な目線で見ても今のタイミングしか楽しめないことだと思ってます。
僕自身、とにかく馬が好きで、レースで得られる興奮や感動は何ものにも変えがたいので趣味として細く長く続けていきたいと思ってます。
気になる人は本もあるので参考にしてみてほしい。
一口馬主になってみたい、と思っている人はもう一度自分の気持ちと相談して決めてみてほしい。
思っている以上に時間と費用がかかるので、ある程度の覚悟が必要です。
でもその覚悟さえ決まれば、あとは自分が出資した馬と同じ時間をゆっくりと楽しむだけ。夢や楽しみがあって、一口馬主ってホントいいものですよ。
消費はモノからコトに
モノは安くいいモノを買える時代です。
みんなが求めているのはモノからコト、そしてリアルの体験にシフトしています。
そう言った意味でも、一口馬主には「ストーリーを買う」という要素がものすごく大きいと思います。
僕はこれからも競馬を通じて色んなドラマを追いかけていきたいなぁと思っています。
馬券の収支で経営が成り立っている以上、単なるギャンブルだと言われても仕方がありません。ただ、ギャンブルだと言われていても、スポーツとしての側面はあまり知られていないのも事実です。
騎手、馬を育ててくれる人たち、いろんな人が関わって競馬って成り立っていることが一口馬主を通して見えてくる。
みんなの想いが交錯する、レースという1点に集約された自分だけのドラマになる。それが一口馬主の一番の魅力。
お金の議論しかできない人には一口馬主は向いてません。だって儲からないし笑
そんなことより、この時、この瞬間にしか楽しめないことが一口馬主には集約されている。そんな気がします。
最後にカリンバの引退レースをアップしておきます。これまで全然勝てなかったのですが、最後の最後に快勝してくれました。この後、怪我で引退してしまったのですが、最後まで感動をくれた僕にとっての名馬でした。
サラブレッド1頭のストーリーを一緒に体験できる。これこそ醍醐味です。
やっぱ一口馬主、楽しいよ!
以上、最後までお読み頂きありがとうございました。
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