ビジネス書籍の要約サービスflierが積ん読を無くす
書店に行くと本棚に積み上がったビジネス書の山。誰だって少しくらいは仕事が出来るようになりたいはず。でも量があまりにも多すぎて何を選べばいいのか分からない人も多いと思う。僕もそのうちの一人で、何となく立ち寄ったビジネス書コーナーではいつも途方にくれてしまう。
本当に読むべき有益なビジネス本ってどのくらいあるんだろう?別記事で話題になった1200冊読んでわかったおすすめビジネス書47選では特に内容が濃くて、何年にも渡って読み継がれている本がまとめられている。これで47選だし、実は読むべき本って50冊くらいに集約されるんじゃないかと思ってる。
ただ、全部を深く読もうとすれば結構な時間がかかる。1冊に2時間だとしても50冊読むのに100時間はかかる。
しかも「よーし読むぞ」と意気込みつつ、結局はなかなか読書が捗らないまま積ん読になることなんてもう慣れたこと。気づいたらホコリがカバーの上にびっしりになってもう読む気さえなくなる。
面倒くさがりな僕がようやく見つけたかなり使えるサービスが、おすすめのビジネス書籍の大切な部分だけを抽出してたった10分で読めるのが本の要約サービスflierフライヤーだ。
必要な要点を必要なだけざっくりと理解しながら情報収集ができちゃう。
無料会員と有料会員で出来ること
結局、サービスをフル活用するなら有料会員の方がベストなんだろうけど、無料会員でも20冊は要約が読めるようになってるからこれだけでも充分なんじゃないか。
無料会員なら固定20冊で、そのうち月に2冊が気まぐれチョイスで変更されるとのこと。ゴールド会員であれば過去の分も含めて無制限で要約を楽しむことが出来る。
ちなみに、この記事を紹介している時点で読むことが出来る本を一覧でまとめてみた。
無料で公開されている本一覧(2017年6月18日現在)
- 多動力
- ジョブ理論
- 思考の生理学
- 1984年
- 逆説のスタートアップ思考
- サピエンス全史(上)
- People Get Ready
- ライフ・シフト
- 利己的な遺伝子
- 見える化
- 夜と霧
- ロジカル・シンキング
- 新訂 孫子
- シンプルに考える
- HARD THINGS
- 21世紀の資本論
- 人を動かす
- 7つの習慣
- ビジネスマンのための「読書力」養成講座
- スタンフォードの自分を変える教室
- イシューからはじめよ
- これからの「正義」の話をしよう
個人的に
要約も一つ一つ丁寧かつ読みやすくまとめられており、スラスラと読めるフォントデザインにも気を使ってくれている点はかなり嬉しい。
2017年12月8時点で追加されているビジネス書籍一覧
- 「夜遊び」の経済学 木曽崇
- モバイルボヘミアン 本田直之/四角大輔
- こうやって、考える。 外山滋比古
- 若い読者のための第三のチンパンジー ジャレド・ダイアモンド
- 10秒で人の心をつかむ話し方 加藤昌史
- ミレニアル起業家の 新モノづくり論 仲暁子
無料でジョージオーウェルの1984年の要約がざっくり分かる
個人的にかなり嬉しかったのはジョージオーウェルの1984年が無料で要約公開されているところだ。ビジネス書で安易なタイトルの即ブックオフ行きの本なんかでリストが占領されていると正直ウンザリするけど、この本があることで「あ、このサービスはちゃんと本選んでるな」と思った。
大学時代に読んだ本だけど、今もなお端的に世の中の政治やプロパガンダの縮図が記されている良書。特に、アメリカのトランプ大統領が就任してから再注目されていて、全体主義や管理社会への警告と情報社会・メディアの恐ろしさを理解できる本だ。
この本は要約だけで終わらせるのはもったいないけど、入り口としてストーリーや何がメッセージとして込められているのかを要約で理解しておくだけでも有益だろう。
要約を読んでみて面白ければ実際に本を購入するのもアリ
例えば、本屋で面白そうだと思って立ち読みしても全体の内容を大まかに把握するには「目次」を頼りにする必要がある。
パラパラとページをめくって買ってみても、内容的にすごく薄かったり自分が求めていた内容じゃなかったってこともあり得る。
本当に興味が持てる本は実際に購入して読み進めて見ればいいし、「要約で何だか充分な感じかも」と思えば10分で要点だけガッシリ掴んで次の本を読めばいい。
各ビジネス本の要点だけは押さえながらも、必要か必要じゃないかをバッサリと選べるのは大きい。
さらに、自分が学んだことや感じたことをコメントとして保存できる機能も備わっている。
真面目な機能ではあるが自分なりの理解度を深めるのにはかなり有効
今はビジネス書がメインで公開されているけど、専門家が必要だと思ったジャンルであれば小説の要約も公開されている。
単なるビジネス書の知識の積み重ねではなく、幅広い教養として本を選んでくれるコンシェルジュみたいなサービスでもある。情報収集はしたい、でも何から読めばいいのか分からない人や新入社員の人にとってはどんどん活用すべきだろう。
英語本もきちんと要約、情報収集の幅が広がる
例えば、海外の出版本には日本にはない考え方や最先端の知識が詰め込まれていることが多い。でも、この手の本で一番気にかかるのが翻訳の精度と読みやすさだ。
僕も何度か海外本の日本語訳された本を読んだことがあるけどとにかく当たりハズレがある。そもそも英語での伝え方と日本語訳が噛み合わないところはあるにしても、絶望的に読みづらい翻訳本は確かに存在している。
そういった本に出くわすと、読む気力が徐々に薄れてソッと静かにページを閉じている自分がいる。もったいない。
例えば、マネー・コネクションは要約サービスflierで最近になってアップされた本だけどとにかく要約が分かりやすい。押さえるべきポイントを外さず、分かりやすく表現されているので海外本からの情報収集にはストレスフリーでかなり役立つ。
中には完全英語のペーパーバックなんかもあるので、普通の読書じゃなかなか手が伸びない海外のビジネス書の情報収集も簡単に出来る。これはメリットとしてかなり大きいと思う。
要約サービスflierのメリット
最後に本の要約サービスflierを使うメリットをざっくりとまとめておく。
- 旬なビジネス書を10分で読める
- 英語ビジネス本からも情報収集できる
- 専門家・経営者が本当に役立つ本を厳選
- 分かりやすい要約
- 時間がなくても多読できる
これだけの恩恵があって無料会員でも20冊の要約を読むことができるし、シルバー会員・ゴールド会員とランクアップさせていけば出来ることの幅はどんどん広がる。
忙しければ本を読む時間がない、でも情報収集はしたいから本屋に行く。でも、どんな本が役に立つのか全然良く分からない。そんな時間の無駄やめませんか。
自分で選ぶのは限界があるし、読むための膨大な時間を趣味と言える人じゃないと多読は難しい。本の要約サービスが読書の全てに取って変わるわけじゃないけど、効率よくためになる情報を得るならやっぱりネットじゃなくて本だと思う。
お金で本からの情報収集のための時間と良いサービスを買う、ってまさにこういうことなんじゃないかと思う。今後もますます要約本が追加されるのを楽しみにしておきたい。