ずっと子供のころから空を飛んでみたかった
僕のやりたいことリストのうちの一つだったスカイダイビング。実際に体験したのはもう数年前になるけど、本当に貴重な体験だったので「やってみたい!」と思っている人は迷わず一度は経験しておいたほうがいい。
僕は関東に住んでいたときに栃木県の藤岡スカイダイビングクラブさんにお世話になった。スカイダイビングまでの準備、当日の様子、体験した感想をまとめておく。ヘリコプターに乗って上空4000m(富士山よりも高い!)から飛び降りる時は本当に文字どおり頭が真っ白になる。それと同時に360°パノラマな世界が広がる。まさに鳥になったような気分だった。
まずはスカイダイビングを体験するまでの流れを簡単にまとめておく。
スカイダイビング体験をするまでの流れ
日本国内でスカイダイビングができるスポットはそれなりに限られている。簡単にいくつかのスカイダイビングスポットを紹介しておく。
▶︎北海道スカイダイビングクラブ(北海道)
▶︎藤岡スカイダイビングクラブ(栃木県)
▶︎東京スカイダイビングクラブ(埼玉県)
▶︎スカイダイビングFast(千葉県)
▶︎スカイダイビング関西(兵庫県)
まずは近隣や行けそうな場所を決めて予約を取ろう。事前に料金や申し込み方法がサイトに載っているので参考にするといい。スカイダイビングは免許なしだと一人で飛ぶことはできない。体験コースの場合、正式な免許を持った人と一緒に飛ぶタンデム飛行を選ぶことになる。
タンデム飛行を経験して「一人で飛べるようになりたい!」って思えたら免許を取るコースも選択できる。僕が直接聞いたのは、意外と定年に近い方たちがその魅力にハマって免許を取りにくるらしい。
藤岡スカイダイビングクラブで体験する前に
スカイダイビングを始める前に確認しておきたいことはシンプルに2つ。
- 料金
- 天気
僕が今回体験した藤岡ダイビングクラブの魅力は価格、安定した天気、景色だ。まず基本料金がリーズナブルで他と比べてもそこまで高くない。飛び降りオプションで動画や写真を撮ってもらえるプランもある。自分の求めるプランにするといいだろう。簡単に料金をまとめておく。
<基本料金>
¥28,000 – 32,000(時間帯によって異なる)
<オプション>
空中カメラマン動画撮影 +11,500円
空中カメラマン静止画撮影 +11,500円
動画撮影&静止画撮影 +14,500円
タンデムインストラクター動画撮影 +7.000円
詳しくは直接問い合わせてみて↓
http://www.skydivefujioka.jp/explanatory_material/tandem_charge.pdf
それから、天気のいい日ができる限り多い時期を選びたい。もともと藤岡は安定した天候になりやすくて僕が行った10月は降水確率0%で絶好のスカイダイビング日和だった。5月と10月が一番オススメの季節だ。
上空4000mから飛び降りて生死をさまよう経験
現地まで行く際は事前に申し込みと連絡を入れておこう。電車であれば駅まで迎えに来てもらえる。現地に到着してからは書類の記入と簡単な講習を受ける。
ヘリコプターで上空まで約8分、1回のスカイダイビングの滞空時間は5分程度とかなり短い。ただ、ヘリコプターを使いまわしていて一度に乗り込める人数が限られているため順番待ち時間は長い。自分の名前が呼ばれるまでは気長に準備体操でもしておくといい。スカイダイビングはメンタルスポーツと言われていて「選択の自由」がある。恐怖で無理であれば拒否ができ、その意見が尊重される。
今回は動画や静止画の撮影は依頼してなかった。もともとジェットコースターとか絶叫系が大好きなので問題ないだろうとたかをくくってた。空は雲ひとつない快晴で絶好のスカイダイビング日和だった。
早速ヘリコプターに乗り込んで上空へ向かう。4000mに到達すると目の前に富士山が見えた。
同じヘリコプターに乗り込んだ人は二人技を練習しているペアと、一人で免許を取った人だった。飛び立つ前にお互いに「いいジャンプを!」と拳を上げる。
次々と飛び立っていきヘリコプターの中は僕とインストラクターと操縦士だけになる。いよいよ自分の番。
上空4000mから見た景色ってもう訳がわからなくて車がアリのように粒になって見える。あとは一面、教科書で見るような地形が広がってる。
ヘリコプターの脚に自分の足をかけると一瞬頭が真っ白になる。何もかもが分からなくなってもう自分の頭じゃ何も考えられなくなる。それから一気に恐怖が襲ってくる。
そんな心を落ち着かせる暇もなく、タンデムで一緒になってくれたインストラクターの人が合図を出す。「よーし、それじゃあ3、2、1、で飛び出すよ!3、2、1」
ためらいもなく飛び出した瞬間、一面に空からの景色が360°広がる。富士山の頂上と同じ目線から徐々に落ちていく。地面が目の前に迫ってくる感覚。
それからパラシュートが開いて一気に落下速度が遅くなる。まさに鳥になった気分!
本当に一瞬の出来事なんだけど、終わった瞬間に全身から力が溢れてくる感覚があった。全部リセットされて、本当に生きるか死ぬかの体験をするってこういうことなんだと思った。
実際にスカイダイビングを体験して帰ってきた人はみんな顔が生き生きとしていた。恐怖心を乗り越えて生死の境を経験したら、一気に全身から力が湧いてくるんだと思う。
スカイダイビングで飛び降りた
スカイダイビング藤岡では飛び降りた人に証明書を発行してくれる。
2012年に飛んだので、今現在も同じように発行しているかは分からない。僕がスカイダイビングをして一番良かったと思うのは度胸がついたこと。あれだけ頭が真っ白になる経験なんて他にないなと思ってる。いつか時間ができたら免許を取って一人で気ままに空を楽しんでみたいと思ってる。
ちなみに、免許を取るまでには地上講習によるグラウンド練習と実際のダイビング計8回以上を経験したのち一人で飛べるようになる。講習金額はそれなりの価格がするので興味がある人はやりたいことリストに入れておこう。
▶︎スカイダイビングスクールコース 最も安全で上達が早い 一人で飛ぶために
※また空を飛びたいのだけれど、残念ながら僕は肺気胸という病気にかかってしまったのでしばらくスカイダイビングができそうにない。本当に残念。