いま日本のビジネスマンが本当に身につけるべき英会話力とは?
自動翻訳やAIの活用が増えていくなかで、これからビジネスにおいては人と人のコミュニケーションが重要な時代になっています。
英語の疑問は英語のプロに聞きたい!ということでオンライン英会話SOLOの創業者である三峰ルーク様にインタビューする機会を頂きました。
今回はルークさんにこれからのビジネスマンに求められる英会話力と学習法について疑問をいろいろとぶつけてみました。
こんな疑問に答えてくれました
- これから日本人に求められる英語力は?どんな勉強が必要か?
- 英語でのコミュニケーションに必要な要素とは?
- 英語での交渉力や論理的な話し方を身に付けたい時にやるべきことは?
- 会社で英語が必要!まずはどんな勉強から始めるべきか?
- ルークさんが考える一番良い英語上達法とは?
- TOEICっていらない?本物の英語力をつけるためにやるべきことは?
- オンライン英会話って効果がないという噂も聞くけど実際どう?
- オンライン英会話でひたすら喋ればいずれ話せるようになるか?
ルークさん、貴重なお時間をいただきありがとうございました。
──スケールの大きな話になりますが、ルークさんはオンライン英会話を運営なさっています。これまでも色々なご経験がお有りだと思いますが、ご自身が英語サービスを提供する側として「これから日本人に求められる英語力」とはなんでしょうか?
──確かにグーグル翻訳など便利なツールもかなり増えましたよね。
──そのためには英語の学び方も変えていく必要がありそうですよね。
基礎スキル(発音・文法・語彙)の習得をして、応用スキル(ライティング・スピーキング・リスニング・リーディング)を伸ばしていく。この根本は変わらないんです。
価値観の違う人を理解してこそ、相手に理解されます。相互で理解し合える。そんな人間的なコミュニケーションに必要な姿勢が、これからより求められます。
──なるほど。ルークさんが考える英語でのコミュニケーションに必要な要素とはなんでしょうか?
私たちの多くは「この英語で大丈夫かな?」というように、自分の英語のミスばかりを考えてしまいます。その不自然さに相手はすぐに気づきますし、会話もなかなか弾みません。
──ものすごく分かります。上手く話そうとしてしまうあまり、つい自分の発言ばかり気になってしまいますよね。
一般論を話しているだけでは、コミュニケーション の相手は自分である必要がありません。
──たしかに。僕も留学の経験があるのですが、海外では自分の意見がものすごく求められるんですよね。
一般論を話しているだけでは、コミュニケーション の相手は自分である必要がありません。
──なるほど。自分の考え方を伝える、これ日本人の僕たちは苦手な気がしますね…
相手が納得できる論理構造で英語を構築することです。どんなに伝える内容に独自性があっても、受け手が理解できなければコミュニケーションは成立しません。
──相手あってこそのコミュニケーションですよね。自分ではなく相手に目を向けることが大切ですね。
──おっしゃる通りだと思います。
ビジネス英語の習得について
それから、ルークさんのオンライン英会話はビジネス英語を身につけたい社会人の方が多く利用していると聞きました。ビジネスにおいての交渉力や論理的な話し方を身に付けたい時にやるべきことなどありますか?
覚えた内容を何度もシミュレーションして練習する。積み上げた練習の量だけ自信がわいてきます。交渉は小手先なテクニックではなく、相手に与える自分の印象です。
──なるほど、たしかにテクニックだけでなく相手への印象はビジネスにおいても大切ですよね。
──なんども繰り返し練習することがやはり大切なんですね。
──ここでも相手のことを考えることが活きてくるんですね。
TOEICは本当に必要なのか?
──会社ではTOEICなども求められるところが多いと聞きますが、TOEICってぶっちゃけ必要なのでしょうか。
点数も上がりやすいので、受講するたびにモチベーションもあがりますしね。しかし、実戦で使える英語力が身につくかというとそれは別の話です。
基礎力がついた段階で、よりアウトプットに関連した学習に切り替えていくことが実戦で必要な英語力を身につけるために効果的です。
ルークさんが考える英語学習のはじめ方
──やはり求められるのはなによりも英語力だと思うんですが、具体的にどんな勉強からはじめた方がよいのでしょうか?
──ネイティブの視点から見れば発音なんですね。
──なるほど。英語以外のビジネスの知識も持つことが前提ですよね。
具体的なおすすめ英語学習法について
──では、ズバリお聞きしますが英語力を伸ばすために一番良い英語上達法を教えてください。
──詰め込んじゃっていいんですか!?
基礎的な語彙力がない状態でアウトプットの勉強をしても、学習効率は低いです。
──じゃあ英会話をしてもあまり意味がない、と。
──なるほど。では中上級者の方々はいかがでしょうか。
言語は「AをやればBができる」というシンプルなものではありません。アウトプットに至るまでに、様々な要素が複雑に絡みあっています。
──単純にこれだけすれば良い、というわけではないんですね。
仕事に関する情報や、趣味など。自分が無理なく英語に触れることができる環境をつくっていくことが長期的にみて、一番効率が良いでしょう。
オンライン英会話について
──今の時代ならオンラインでいつでもどこでも英語が学べる環境は整っていますよね。でも、やっぱり日本人の英語力がなかなか伸びない現状もあると思います。特にオンライン英会話はあまり効果がないという噂も聞きますが…
──え、そうなんですか。
*1 Chin-His Lin(2012) Language Learning Through Social Networks: Perceptions and Reality
──なるほど。じゃあオンラインでどんどん英会話すべきということなんですね。
──ありがとうございます。でもですよ、オンライン英会話でひたすら喋るだけでペラペラになるかと言えば到底そうは思えないのですが…
──確かに…笑 おっしゃる通りですね。
──え、ということはオンライン英会話をやり続けても意味はないと?
出し入れがスムーズにできるようになっても、入っているものが増えなければ内容は薄っぺらいままです。
──英語の引き出しを増やすためにはアウトプットだけでなくインプットが不可欠ということですね。
英語で深く自分を表現できるようになってこそ、それがテクノロジーによって代替されない独自性になります。
──人と人とのコミュニケーションにおいて、自分自身だけの「考え」「想い」をインプットしていくことが大切だということですね。
──興味深い面白いお話、ありがとうございました。僕も改めて英語がんばります!
ビジネス英会話に求められる10のポイント
- 自分自身だけの「考え」「想い」を話すことが一番大切
- 最終目標は相手との信頼関係の構築
- 相手のことを考え、興味を持ち、態度で示すこと
- 一般論ではなく自分の考えを話すこと
- 相手が納得できる論理構造で英語を構築すること
- 英語学習において重要なのは「発音」
- 自分が属する業種、分野に 関連する専門的な語彙と背景知識はマスト
- 自分の英会話の振り返りの機会を持とう
- まずは基礎学習としてTOEIC800レベルの習得を目指そう
自動翻訳の精度が上がり、翻訳が当たり前になりつつある今、英語に求められるのは「相手のことを考えること」だと言うのは面白い話でした。
相手と向き合うためには、自分の「想い」「考え」をきちんと伝えること、それがこれから求められる価値になるんだなぁと改めて感じました。
ルークさんのお話をぜひご自身の英語学習にも役立ててみてください。
今回の質問に答えてくれたルークさんが運営するオンライン英会話SOLOは「英語で深く話す」ための英語スキルを身につけるためのレッスンを実施中。
特に中上級者の方が伸び悩む原因にフォーカスし、オリジナル教材や専属コーチサポートで英会話力を向上させた実績を数多く持ちます。
外資系企業の社員、幹部候補生、海外を飛び回る方々から多くの支持を得ています。
■公式サイト https://solo-language.com/
■サービス 各種テスト対策、SOLOオリジナル教材、専属コーチサポート、インプット教材、ライティング、フィードバック、リフレーズ、発音矯正
■コース/料金
・IELTS/TOEFLコース 120,000円/月
・スタンダードコース 54,000円/月
・プレミアムコース 98,000円/月
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。